TESSLIFT(テスリフト)って?上手に行うポイントは○○だっ!

その他の治療
長尾綾子
長尾綾子

美容皮膚科では知らない人がいないリフト治療の有名人である、二子玉川のあきこクリニック院長・田中亜希子先生が医師向けに行うフェイスリフト勉強会に、医師以外でたった一人私も参加させていただきました!

今回はTESSLIFT(テスリフト)を使用しました。

TESSLIFT(テスリフト)は吸収性の糸です

「TESSLIFT(テスリフト)?なにそれ?」という方もいると思いますし、「あーTESSLIFT(テスリフト)ね。あれでしょ?あれあれ。ごにょごにょごにょ…」という方も中にはいるかもしれません。TESSLIFT(テスリフト)は、フェイスリフト糸の一種です。のちのち体の中に吸収されていく糸を使っているため、体の中からいつか溶けて無くなるのがポイント。よく、患者様は「溶けてなくならないほうが半永久的に効果があっていいじゃないか!溶けるなー!」とおっしゃるのですが、一生顔の中に異物が入っていて一生なくなることがないというのは、実はとてもリスクがあることです。例えば、時間をかけてアレルギー反応が起こることもありますし、若い顔に合わせて入れた異物が年齢とともに顔が痩せてきたときに目立つこともあります。ですので、今の美容の世界では「最終的に無くなる方がいいよね!」という考え方が一般的です。

TESSLIFT(テスリフト)はこんな糸です

テスリフト構造

TESSLIFT(テスリフト)はげとげした糸のまわりメッシュがついた構造がついた形になっています。例えるならばイガ栗を買ってみかんネットに入れた感じですね!糸のトゲトゲはバーブ(またはフック)と呼ばれるのですが、フェイスリフトの原理はこのトゲトゲを皮膚の内側の組織にひっかけて皮膚全体を持ち上げるというものです。

TESSLIFT(テスリフト)を入れた直後は、まずバーブ(つまりフック)の効果で引き上がるので直後からたるみ感がスッキリします。ただし、層の深さとテクニック習得の有無で直後の結果がだいぶかわるということを今日はたくさん学びました。

糸を入れたのち、時間が経つとバーブ(つまりフック)は体の中で溶けてなくなってしまいます。イガ栗、食べ終わっちゃったんですねー。しかし、みかんの袋のようなメッシュはまだ肌の中に残っています。このメッシュの周りや中にコラーゲンが巻きついてもともとのお肌としっかりと一体化。そうなると引き上げてバーブ(つまりフック)でひっかけたお顔がそのまま定着するというのがTESSLIFT(テスリフト)の原理であり、その巻きついたコラーゲンによって肌がぷるぷるに潤うのが最大のウリです。

TESSLIFT(テスリフト)を上手に行うポイント

田中亜希子先生はものの数分でさらさらさらっと終わらせてしまったTESSLIFT(テスリフト)ですが、そこにはたくさんのテクニックが隠されていました。

向き顔・不向き顔をしっかり判断

TESSLIFT(テスリフト)は脂肪の位置を移動することもできる牽引力がありますので、肉付きが豊富なお顔だったり、たるみが進行しているお顔にも適しています。逆にやせ細っているそげ顔さんには引っ掛けるお肉が少ないためあまり向いていません。そげ顔さんの場合ボリュームアップが必要なところにヒアルロン酸をいれてあげたほうが満足度も高いのでおすすめです。

デザインは刺入点から到達点まではとにかく直線を意識!

フェイスリフトが適応になる方はある程度のたるみがある方なので、中顔面のたるみや目尻の下あたりをどうにかしたくてこめかみからリフトアップさせたいと考えてしまいがちです。しかしフェイスリフトの刺入点をこめかみにするのはNG!フェイスリフトを綺麗に仕上げるためにもっとも大切なことはフェイスリフトの糸が直線で入れられる場所を見つけることです。無理に曲線にいれたとしても、結局糸がたわんでしまうので綺麗に垂直方向に牽引ができません。フェイスリフトの一番良いところを殺しちゃうことになりますね!

折り返しの距離は均等でデザインをする

TESSLIFT(テスリフト)自体の糸の長さは10センチもあるので、日本人のお顔の小ささだとどうしても余ります。牽引後余ったフェイスリフト糸をどうするかというと…上手にお顔に入れちゃいます!「え!いらないゴミなんて顔の中に入れないでよ!切って捨てて!」なんて思わないでくださいね。

TESSLIFT(テスリフト)はバーブ(つまりフック)でひっかけてたるみを持ち上げるフェイスリフトなだけでなく、TESSLIFT(テスリフト)を入れてから一ヶ月程度後にみかんの袋みたいなメッシュの部分にコラーゲンがぐるぐる巻きついて、とにかく肌が綺麗になっていくのが最大のポイントのフェイスリフトです。そのためせっかくの糸だからお顔の中に残していたほうが肌が綺麗になります。だから牽引力がない部分でも肌の中に入っている方がGoodです。

最終的にフェイスリフトの余った糸は上図のように収納されるので、最初から余った糸を収納できる場所を確保しておくのもデザインするときの大事なポイントです。思ったよりもフェイスリフトの糸が余ってしまって困った!ということも考えられるので糸を折り返してしまう場所に余裕のあるデザインをしましょう。

余った糸を上手にしまう際、入れる場所がなさすぎて刺入点からTESSLIFT(テスリフト)がループ状に出てしまっているのが最悪のパターン。これはもうこれ以上糸を入れ直すことができないので、残念ながら新しい糸を入れ直す必要があります。コ…コストが…泣

「いーやそれでもいらないところははさみで切って捨てたい!」という断捨離思考の方もいるかもしれませんね。しかし実は、ハサミで糸をカットするとみかんの袋状メッシュが切れてしまってどんどんほどけてしまいます。スパッと半分に切ったみかんネットに重たいものいれたら、ネットはどんどんほどけていっちゃいますよね。そんな感じです。コラーゲンが着くべき場所がなくなったらコラーゲンはうまく巻きつかなくなります。がーん。ということで、TESSLIFT(テスリフト)の残りの部分をハサミでカットするというのはお勧めしません。

ほうれい線をまたがないデザインにする

女性が年齢とともに気になってしまうシワの一つにほうれい線があります。ほうれい線はたるみによってできたシワ。そのため顔全体のリフトアップを行うことが最も自然で美しくほうれい線を薄くする方法です。最近では、ヒアルロン酸をこめかみや頬骨に入れることでリフトアップするビスタシェイプと呼ばれる注入方法が大流行ですが、やはりたるみがかなり進行してしまった方にはフェイスリフト治療のほうが効果的です。

フェイスリフト治療の際、たるみで起こったほうれい線を消したい一心でほうれい線よりもより顔の中央まで針の到達点を持ってくるようにデザインしてしまう人がいますが、これはNGデザインです。ほうれい線の原因はほうれい線に重くのしかかる脂肪のせい。重くのしかかる頬の脂肪を持ち上げるとほうれい線は消えるので、ほうれい線より手前の脂肪にフェイスリフトの糸を引っ掛けてもちあげる必要があります。そのため、ほうれい線をまたいだ部分を針の最終到達点にしてしまうと、きれいに仕上がらなくなってしまうんですね!

穴あけニードルは垂直に刺す

溶ける糸はいわゆるPDOと言われるものなのですが、濃い紫色をしています。入れる層によっては糸の色が皮膚から透けて見えてしまうことがあります。子供の頃の怪我で、鉛筆の芯が体の中に入ったまんまという人が友達にいるんですが、そんな感じです(わかりにくくてすいません。)どっちにしても、肌の中に紫色の線が見えていたら嫌ですよね〜!ただし、透けて見えないようにすることはとっても簡単です。それは薄い層に色のついた糸をいれず、糸が透けないくらい深い層に糸を入れることです。当たり前ですがこれが一番大切なポイントです。

実際のフェイスリフトの治療では、SMASと呼ばれる脂肪と筋肉の間の部分を狙っていきます。SMASは一般的に筋膜層と呼ばれています。SMASは皮膚の表面からかなり距離があるので色が外から透けて見えることはありません。ではSMASではなくてめちゃめちゃ表面に糸入れられたら色が透けるの?!と言われたらYESです!ただ、そんな薄い層だけを狙って糸を通していくほうが安全な層に糸をいれるよりよっっっっぽど難しいと思います。逆に職人技です。神業。なので、皮膚全体に糸の色が線状に透けて見えてしまうことはほぼないでしょう。しかしながら、糸の色透けが起こりそうなのは針を刺した部分です。

フェイスリフトは「針」という言葉を使いますが、先端が丸くなっているので皮膚を貫通できません。いや…怪力でぐりぐりずどーんとやったら貫けなくもないのかもしれませんが、無理して穴空けようとしている圧はビンビン感じると思います。そんなおっかないことは普通しませんので、フェイスリフトを行う際にはまず普通に皮膚に刺さる針で穴を空ける必要があります。その名も「穴あけニードル」です。この穴あけニードルを垂直に刺すか、斜めに刺すかで満足度が変わってくるんですよ!こんな些細な違い?と思うかもしれませんが、これが効いてきます。

穴あけニードルの深さは針の斜めカット分くらい

針の刺入部の色透けを防止するためのワンポイントは、最初の穴あけニードルの際にまずは垂直に穴を空けることです。だいたい、18Gの針の先端斜めカット分くらいの深さの穴をあけます。

この、縦からの横穴あけがとっても大切!完成図は下記のようになります。便宜上、針が皮膚内から刺さっているような図になっていますが、要はそういう角度で刺したいということです。

穴あけニードルを行なった結果、皮膚の中はこんな風に空間が作られています。NG例は浅いところに横穴ができています。

麻酔の針で剥離

18G針で縦の穴を空けて、横の穴も空けたら、次は麻酔のためのカテラン針です。カテランとは先が細くて長くなっている針のこと。フェイスリフトの麻酔のために使うカテラン針もまた、先が丸くなっています。カテラン針を使った麻酔は、単に痛みを回避するための麻酔という意味だけでなく、本番のTESSLIFT(テスリフト)が通る道が安全であることを確かめる大切な役割があります。このカテラン針が通った道をこの後本番のTESSLIFT(テスリフト)が通ることになるので、カテラン針が皮膚表面近くを通った場合、必ず深さを変えて本番のTESSLIFT(テスリフト)が通って欲しいラインを剥離しなくてはいけません。

なお、一番大事にして欲しいポイントは糸のスタート地点の深さです!刺入点が一番浅くなりやすいポイント!最初の穴あけニードルが浅すぎるとNG例みたいになります。また穴あけニードルはOK例だけれど、ちゃーーんと垂直にカテラン針を刺さないで力任せにぐいぐいやって、18Gで空けた穴を無視して組織を貫いてしまうことに注意!!18G針で穴を空けた横穴を通りながらカテラン針で剥離を開始できれば、深いところに糸をいれられるので糸の色が透けて見えることが格段に減ります!

そしてフェイスリフトの針も垂直に刺す

今回の講師をしてくださった田中亜希子先生の技術とご指導を受ける側の先生の技術において、一番違うなぁと私が感じた点はフェイスリフトの針を刺入していく最初の角度だと思いました。穴あけニードルを直角に刺したあと水平方向に穴を空けているので、フェイスリフトの針もまずきちんと垂直に刺して水平方向に刺していくとスムーズ。この点を注意すると、「ぐいぐい押されてすごくすごーーーーく怖かった」という言葉が患者様から出にくくなります。

カテラン針が通ったラインならフェイスリフトの針は通る

TESSLIFT(テスリフト)を行うときは、皮膚の穴あけの針→麻酔のカテラン針(先が丸くなっている針のこと)→TESSLIFT(テスリフト)本番の針の順番で針を入れていきます。麻酔のためのカテラン針が通ったラインだったら、剥離もされているので本番のTESSLIFT(テスリフト)の糸は絶対に安全に通ることができます。自身がマーキングをしたラインに忠実にカテラン針を進めて、終着点までカテラン針の針先を持っていっておくことがポイント。この麻酔用のカテラン針が通ったラインが違うと、剥離が甘い部分を太い針が通っていきますので患者様の感じる不快感はうなぎのぼりです。

顔の立体形に要注意

フェイスリフトの針を刺し始める場所は顔の外側ですが、フェイスリフトの針の終着点は鼻の横あたりです。人の顔は平らではなく台形なので、刺していく針をうまく針を操作する必要があります。こめかみから頬骨までは浅い層でも問題ありません。しかしながら頬骨以降は浅くなりすぎないように注意する必要があります。仮にフェイスリフトの糸が浅すぎる層に入ってしまうと、持ち上げたい重い脂肪ではなく、皮膚だけをひっぱるような形になるので、思ったよりもたるみが改善せず、たるみによってできたたるみしわを綺麗に改善する事ができません。

頬骨より先に針を進めるときは、頬のお肉をつまみあげてフェイスリフトの針がとにかく下の層に入るようにする事がポイントです。

先を押さえる→糸の引き込み確認→あげたい方向にぐいっと引く

マーキングした終着点までTESSLIFT(テスリフト)の針が到達したら、針の先端部が届いている場所を手で上から押さえます。反対の手でTESSLIFT(テスリフト)の刺入部のところをくるくるっとねじります。そうすると、糸が少しずつ中に引き込まれるそうです(私には見えませんでした)。糸の引き込みがあったら、先端がちゃんと組織にひっかかってる証拠!あとは針を抜いてくるだけです!針を抜くときのポイントは、顔を引き上げたい方向に面でひっぱりながら抜く事です。引っ張りながら抜く事で、よりリフトアップした場所でTESSLIFT(テスリフト)を引っ掛けて固定する事ができて、患者様の満足度が上がります!

残りの糸を同じ針穴から入れる

TESSLIFT(テスリフト)の糸は日本人の顔の大きさに比べて非常に長く、必ず糸が余ります。余った糸を同じ針穴から顔にいれるのがTESSLIFT(テスリフト)の醍醐味です。ここで余ったTESSLIFT(テスリフト)をカットしてしまうのはNG!せっかく引っ掛けて重たい脂肪を持ち上げたのに、TESSLIFT(テスリフト)糸の緊張を緩めてしまうことになります。

余ったTESSLIFT(テスリフト)糸を入れる前には、必ず残りの糸の長さを確認します。そして残っている糸の半分を、先ほど引き抜いた針の先に入れます。同じ針穴から針を入れて、針の先端を手で押しながら針を引き抜いてくれば終了です。

実録!患者様に聞いてみました!

今回のTESSLIFT(テスリフト)のモニターさんは私のお友達です。しかも美容施術は最近ボトックスをやり始めただけという、いわば美容治療の素人さんです。そんな我が友達に、「TESSLIFT(テスリフト)やってみて、実際どうだった?」を赤裸々に語っていただきました!包み隠さず書かせていただきます!

やりなれてるかどうか、ばっちりわかりすぎる

長尾綾子
長尾綾子

施術中、違う先生がやっているかどうかってわかるものですか?

めっちゃめちゃめちゃわかります!!!!!

痛さが全然違うんです!!!!!!!

今回講師をしていただいたあきこクリニックの田中亜希子先生はフェイスリフトのスペシャリスト。もちろん施術のスピードも正確さも技術力が段違いで高いです。今回はフェイスリフトの勉強会なので、半分の施術を田中亜希子先生、半分の施術を違う先生がされるという貴重な体験をした私のお友達。違いが体感でわかるものなのか聞いてみたところ、慣れてない人の手技はめちゃくちゃ痛いそうです。私の友達は、施術中は暴れもせず静かなものでしたが、終了後痛くなかったか聞いてみると「出産を思い出した」とのこと。ひえ〜!!

長尾綾子
長尾綾子

一番どこが痛かったですか?

本番の針を刺された時です。うまく入らなくてぐりぐりしてるんだなというのがわかりました。

フェイスリフトの針の刺入が斜めになっていて、「あれ?うまく通らないな?」というドクターの心の声とともに針をぐいぐい押したときに、患者さんは出産を思い返すほどの痛みと戦っていたそうです。最初に穴あけニードルで作った穴に沿って針を進めれば、そんなにぐいぐいしなくても最初の通りはいいはず!田中亜希子先生のご指導の中にも「垂直に針を刺してください」というお声かけが多々あったので、おそらく上手にフェイスリフトを行うコツはここに隠されているのかもしれません。

直後はなんだか左右差もある

実施後のお顔を見た時、引き上がり方に多少左右差があったように思いました。でもそれは元々の顔の作りもあるので、腕のせいとは言い難い感じです。そして一週間後。仕上がりを拝見させていただいたら左右差のないなんとも綺麗なお顔にっ!使用するフェイスリフトの糸の本数や部位によっても変わるかとは思いますが、今回片側3本・合計6本のTESSLIFT(テスリフト)を入れた結果は非常にバランスのとれた綺麗なお顔立ちになりました。

劇的に綺麗になったと思ったのは口元

頬の高さも上がっているのですが、なによりもすごいのは口元のすっきり感!このすっきり感はたるみ治療機HIFUやRFでは絶対に再現できないと思います。劇的!!!

肌質が…よくなった気がする!!!

長尾綾子
長尾綾子

一ヶ月後からコラーゲンが生成されて肌質がぐっと良くなるらしいんですが、実感ありますか?

今1週間くらいだけど、もうじわじわ実感しています!

あ、なんか違うって思うんです!

理論上、4週間程度経過すると肌質の改善などがとってもよくわかるらしいのですが、この患者様に運動習慣があるためなのか、たった1週間程度で肌質改善効果も非常に実感しているそうです!本当に?プラセボ?でも本人は触った感じが違うんだとか!単に顔のリフトアップだけでなく、肌質がよくなるというのは魅力的ですね!

一番印象深いことは…やさしさ

長尾綾子
長尾綾子

一番印象深いことはなんでしょう?

先生がずっと肩のあたりをトントンしてくれてたんです!本当に不安がいっぱいだったから、すごくすごく助かりました!

治療中、多少時間がかかったところもありましたが、その際にドクターが優しく声をかけて肩のあたりを落ち着かせるようにとーんとーんと叩いてくれていたことで本当に気が紛れたと感動していました。そういう些細な気持ちの配慮が、患者様の心を掴んで離さなくするのでしょうね!

TESSLIFT(テスリフト)まとめ

長尾綾子
長尾綾子

ちょっとした工夫の積み重ねで、痛みも結果も患者様の満足度はケタ違い!ぜひTESSLIFT(テスリフト)をお使いの先生は参考にされてください!

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