有害金属・ミネラル測定のオリゴスキャンを徹底解説!

オリゴスキャン サプリメント治療

最近流行りの栄養療法をクリニックに導入したいけれど、栄養療法についてまだ詳しくありません。ミネラルが測定できるオリゴスキャンというものを聞いたのですが、どんなものだか知りたいです。

女性が妊娠したとき、必ず耳にするのが「マグロは有害金属の一つである水銀が多いから食べ過ぎたらだめ」という話。これまでの人生で、水銀を始めとした有害金属のことなんて考えることなんてないとおもいますが、女性は妊娠を契機として人生で初めて有害金属やミネラルのバランスが気になりはじめます。有害金属やミネラルバランスがどのように体に影響を与えるかについては別途ご説明するとして、今日は体のミネラルや有害金属の量を知る検査の強い味方、オリゴスキャンについて説明します!

オリゴスキャンとはなにか? 

オリゴスキャン
オリゴスキャン

オリゴスキャンとは、現在日本で行える有害金属・ミネラル検査方法の中で最も簡単で、最も結果が早く、そして全く痛くない有害金属測定機器のことです。自由診療を扱うクリニックさんの中でも、栄養療法や精神科領域を扱うクリニックさんで多く見かける機器ですが、最近は様々な大学が導入し始めています。

オリゴスキャンのメリット

医療機関で体内の有害金属・ミネラル測定を行うメジャーな方法は5つあります。それは、毛髪ミネラル検査、爪ミネラル検査、尿中排泄検査、組織生検、そしてオリゴスキャンです。クリニックに導入するにあたり、オリゴスキャンは他の4つと比べてとってもいいことがたくさんあります。

オリゴスキャンは結果がすぐに出る!

オリゴスキャン結果

血液検査に始まり、糞便検査・ピロリ菌検査・カンジダ検査などなど、昨今巷には体にまつわる様々なデータの検査方法がありますが、どれも検査結果が出るまで日数がかかります。毛髪ミネラル検査も尿中ミネラル検査も外部機関に検査を依頼するので、こちらも一般的な検査と同様で日数を必要とします。一方、オリゴスキャンは検査開始から検査結果が出るまでたったの60秒です。患者様が知りたい!と思ったときにすぐにお伝えするこことがデキるというのがとても大きなメリットですね!

オリゴスキャンは痛みが全くなし!

オリゴスキャン測定
オリゴスキャン測定

最近流行りの栄養療法では血液を採っていろいろな検査項目を診るのですが、血液を採るためにはちくっと痛みが伴います。検査に対する真剣味が高い方は痛みがあっても実施しますが、「ちょっとやってみようかな♪」くらいのノリの患者様は、痛みがあるならやらないという選択をする方もいらっしゃいます。オリゴスキャンは手のひらに専用の機械を当てて光を当てるだけなので、全く痛くありません。本来体の組織の中の有害金属・ミネラル検査をしようと思ったら皮膚をちょっと切り取って検査に出す組織生検をしなくてはいけません。しかしオリゴスキャンだと皮膚を切り取らなくても組織の中のミネラル量が測定できるのです。本当に画期的な機械ですね!

オリゴスキャンは患者様に手間がない!

3つ以上の工程が必要になると、人は急激にやる気を無くすそうです。ミネラル測定でいちばんメジャーな毛髪ミネラル検査は自宅で行えるとてもいい検査なのですが
  1. 髪の毛を洗って 
  2. 髪の毛を切って 
  3. 髪の毛を封筒に入れて 
  4. 結果まで2週間ほど待つ 
という工程を踏みます。…ちょっとめんどくさいですよね。
さらに、めんどくさいのはクリニックで行える尿中排泄検査です。点滴をして6時間後の尿を貯めて検査に出すので時間はかかるし患者様の手間がかかるし、めんどくささがとんでもないです。一方オリゴスキャンは手のひらに機械をぽんっと当てるだけの簡単な機械なので、とにかく患者様にとっての面倒くささがゼロです。

オリゴスキャンだと、まさに今現在のミネラル量がわかる!

「え?当たり前じゃないの?」と思う方もいらっしゃるかと思いますが、毛髪ミネラル検査だと、たった今の状態ではなくて髪の毛が伸びた当時の有害金属・ミネラル量の検査になります。髪の毛はだいたい1ヶ月で1cm伸びると言われています。毛髪ミネラル検査には2〜3cm分の髪の毛が必要なので、毛髪ミネラル検査だとだいたい2〜3ヶ月前から今までの有害金属・ミネラル量を見ていることになります。爪に至っては伸びる速度は1ヶ月で4mm程度。指の爪だと生えてから切られるまでに約半年ほどかかると言われています。オリゴスキャンは今まさに手のひらの組織に含有している有害金属・ミネラル成分を測定する機械です。せっかくならまさに今現在の状態のデータをみたいですよね!

オリゴスキャンはミネラル同士のバランスも教えてくれる

オリゴスキャン結果
オリゴスキャン結果

オリゴスキャンでは、必須・参考ミネラル20項目と有害重金属14項目が検査できますが、ただ単に、有害金属・ミネラルがわかるだけではありません。キレーション協会や有害金属セミナー、そして栄養療法の各団体でも言われるように、ミネラルは単体の量が多い少ないというよりも、同族元素やお隣元素、そして同様な働きをするミネラルのバランスが非常に大切です。そのバランスがどうなっているか、それによってどのようなことが考えられるか患者様にわかりやすいようになっています。例えば抗酸化力は現在どの程度なのか、腸の消化能はどの程度なのかといった具合です。もちろん参考値なので診断には使用できませんが、ミネラルについての知識が浅い医師、看護師、そして患者様にとっては非常にわかりやすいツールになっています。

オリゴスキャンの実際の方法

①手を洗っていただく。

手洗い

日焼け止めやラメが付いていると、光の反射がうまくいかず測定結果に誤差が出ます。

②手のひらを出してもらう。

手

基本的に聞き手と逆側の手を利用する。聞き手のほうがよく使っているために付着物が多いので、正確な値がでない可能性が考えられるそうです。

③オリゴスキャンを実際に手のひらに当てる

オリゴスキャン測定位置
オリゴスキャン測定位置

オリゴスキャンを当てる場所は合計4ヶ所。PCにつないだ状態で測定機械を手のひらに当てるのですが、きちんとパソコンに測定部位は表示されます。

④結果が出るまで60秒!

オリゴスキャン結果

インターネットを経由して結果が送られてくるので、結果が出るのはたったの60秒です。患者様を待たせることなく、目の前にすぐに検査結果を出せるのはオリゴスキャン最大のメリットと言えるでしょう!

オリゴスキャンの原理

なぜりんごは赤く見えるのか
地球上にあるものはすべて、光に対して特徴的な反応をします。例えばりんごは、光があたったときに赤い波長だけ反射してしまう性質があります。反射した光が目の中に飛び込んでくるので、りんごは赤く見えます。世の中の物は全部、特定の光は反射するし、特定の光は吸収しますし、ものによっては蛍光色に光るようにできています。光に対してどのように反応を示すかは、いわばそのものの個性みたいなものです。この個性は、現在見つけられている117種類の原子それぞれが持っています。
オリゴスキャン原理
オリゴスキャンの原理
オリゴスキャンは、それぞれのミネラル原子が光にどのように反応するのかの個性を読み取ることができる機械です。原理としてはラーマン散乱光分析とランバートベールの法則に従っています。オリゴスキャンの装置を当てた場所では1秒で200回も乱反射光を読み取って、合計4箇所で測定を行います。200回×4箇所で合計800回の有害金属・ミネラル測定をして、800回の測定の平均を出すことで、より誤差の少ない計測結果を出しているんですね!

一瞬でデータバンク比較完了!

世界のデータバンク

オリゴスキャンで読み取られたデータはインターネット経由でルクセンブルグのデータベースに飛んでいきます。世界中のデータが蓄積されたルクセンブルグのデータベースで照合された個人の結果は約60秒で手元に返ってきます。以前に同一オリゴスキャンで検査を実施している方は、データと紐づけされますので、前回の検査データとの比較も一瞬で出てきます。

オリゴスキャンvs毛髪ミネラル検査

結局どっちの検査がいいの?

有害金属・ミネラル検査といったらまず思いつくのは髪の毛から体の中の有害金属・ミネラルバランスを見る毛髪ミネラル検査です。毛髪ミネラル検査は、自宅で髪の毛を採取して郵送するだけで検査結果が出てくるとっても簡単な検査です。値段も1万円ということもあって、気軽に実施される患者様が多いです。毛髪ミネラル検査とオリゴスキャン、ミネラルを測定するならどっちがいいかと聞かれることがあります。実際のところ、栄養療法のエキスパートの先生方はどちらも使用しています。なぜならば、まったく検査に対する意味合いが違うからです。

髪の毛や爪は排泄(デトックス)器官

毛髪ミネラル検査

オリゴスキャンは今体にある有害金属・ミネラルバランスを検査する機械であるのに対して、毛髪ミネラル検査や爪ミネラル検査は、 有害金属やミネラルをきちんと体の外に出せる能力があるのかどうかを診るのに使います。例えば、毛髪ミネラル検査で水銀が振り切れるほど高かった場合、体に水銀がたくさんあるというよりも、水銀をたくさん出すように働いた時期であり、水銀を出す能力がある人だという判断をします。有害金属を体から出せる人は、入ってくる有害金属の量を減らせば、その有害金属に関しては正常な値に戻るはずです。しかし、もし排泄能力が著しく低い場合、入ってくる有害金属の量をいくら減らしても症状の改善が難しいこと可能性があります。つまり、オリゴスキャンと毛髪ミネラル検査のバランスを見ることが大切なんですね!

オリゴスキャンのデメリット

測定はミネラルだけ。ビタミンは測れない。

オリゴスキャンはあくまでもミネラルを測定する機械です。水溶性ビタミンや脂溶性ビタミンについては測定できません。健康状態はあくまでもバランスなので、有害金属が非常に少なく良い状態でも他のビタミン類のバランスが悪い場合は決して健康になることはありませんので、オリゴスキャンの結果からだけで美容と健康について語るのはやや不十分です。

データは他院に引き継げない

同一の人であっても、他院にデータを引き継ぐことはできません。そのため、以前の患者様のデータと比較したい場合は直接前に測定したクリニックさんに問い合わせていただいてデータを持ってきて貰う必要があります。逆に、早い段階からオリゴスキャンを導入して顧客のデータをしっかり持っているクリニックからは患者様は離れづらいということです。

検査1回につきランニングコストがかかる

本体代もそこそこしますが、オリゴスキャンは本体を買ったらおしまいというわけではありません。一回測定するたびにランニングコストがかかります。このランニングコストがけっこういい値段しますので利益率はほんとにわずか。簡単な検査だけども収益につなげるにはクリニックの運用努力が必要そうです。

まとめ

オリゴスキャンによる有害金属・ミネラル測定検査単体では収益は見込めませんが、体の中のことをデータ化するとハマってしまう患者様は多いです!個人的にはとてもおもしろくていい機械だと思います。

まだまだ一般の方がミネラルまで意識を向いていないことは確かですが、確実に栄養療法に興味を持った人は増えてきています。美容医療も健康医療も、患者個人の持つベースの力に着目することはとっても大切です。しかしながら、血液検査による栄養バランスの読影の習得には多大な労力がかかります。
  • 簡単に体の内側のバランスを測定したい
  • 患者様にとってハードルが低い検査を導入したい
  • 継続性の高い検査を導入したい
というご希望のクリニック様には向いている機械だと思います!
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